ディフェリンゲルでニキビが増えた!悪化した!ディフェリンゲルの効果と副作用

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ディフェリンゲルでニキビが増えた!悪化した!ディフェリンゲルの効果と副作用

 

ディフェリンゲルは、2008年に厚生労働省によってニキビ治療薬として認可された塗り薬で皮膚科で処方される塗り薬です。

海外では以前からニキビの治療に使用されていた薬ですが、厚生労働省に認可されたことで保険適用となってからは日本でも皮膚科で使用されることが多くなったので、大人ニキビでお悩みの人は一度は使ったことがある薬なのではないでしょうか?

しかし、ディフェリンゲルで肌がかぶれたり、肌がヒリヒリして痛みが出たり、逆にニキビが増えて悪化して治らない人も多く、途中で使うのをやめてしまう人もいますが、ディフェリンをやめたらさらにニキビが増えてしまう人も多いようです。

ディフェリンゲルの効果

ディフェリンゲルはアダパレンという有効成分を0.1%含んだニキビ治療薬で、有効成分のアダパレンが表皮の顆粒細胞(かりゅうさいぼう)から角質細胞になることを抑制する働きがあります。

肌の表皮は新陳代謝で生まれ変わっていて、基底層で生まれた肌細胞は、有棘層(ゆうきょくそう)→顆粒層(かりゅうそう)へと14日間かけて上行して行き、顆粒層から角質層(かくしつそう)になるときには細胞がつぶれて細胞としては死んでしまいますが、顆粒層の中のケラチン蛋白繊維が角質層になります。

ディフェリンゲルの働き

ニキビを専門的に「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」といいます。皮脂の過剰分泌が原因の一つとされ、皮膚が角化し毛穴がふさがると内部に皮脂が充満し、面皰(コメド)を形成します。いわゆる白ニキビまたは黒ニキビの状態です。
このお薬は、尋常性ざ瘡を治療する塗り薬です。皮膚の角化を抑制し、ニキビをできにくくします。新たなニキビの形成や進展をおさえるので、どちらかというと軽いうちに向きます。大きく腫れあがった炎症性皮疹(赤ニキビ)を直接治す作用はありません。

ディフェリンゲルの薬理

表皮のレチノイン酸受容体(RARγ)に選択的に結合し、表皮角化細胞の分化を抑制します。皮膚の角化がおさえられることで、ニキビの前段階の微小面皰と非炎症性皮疹(白ニキビ、黒ニキビ)ができにくくなります。その結果として、後段階の炎症性皮疹(赤ニキビ)の減少にもつながるのです。

引用 おくすり110番

ニキビの初期段階白ニキビは、毛穴の出口の角質が肥厚して厚くなり、毛穴の出口を塞ぐことによってニキビの初期段階の白ニキビになります。

ディフェリンゲルは、顆粒細胞が角質細胞になることを抑制する働きがありますので、ニキビを早く治したり皮膚の角化を抑制することで毛穴のつまりをおこしにくくしてニキビを予防する働きもあるとされています。

しかし、ディフェリンゲルの副作用を見ると皮がむけることが挙げられていますので、肌の剥離効果(ピーリング効果)によってニキビを治す効果やニキビ予防効果が得られているのではないかと考えられます。

ニキビをおこしている毛穴の出口の角化を抑制したり剥離したりすることで毛穴の詰まりを取り除いて白ニキビを治したりできにくくすることがディフェリンゲルの働きです。

また、白ニキビが出来にくくなることで白ニキビから発展する赤ニキビが減少することにもつながります。

ディフェリンゲルの副作用

このようにディフェリンゲルには毛穴の出口の角質の肥厚を解消してニキビを治す効果や、角質が肥厚しにくくなることでニキビが出来にくい状態にする効果があります。

しかし、ディフェリンゲルには以下のような副作用があることも報告されています。

ディフェリンゲルの副作用

塗りはじめの2週間くらいに、皮膚の乾燥や不快感、発赤、かゆみ、皮がむけるといった皮膚症状が高率であらわれます。多くは軽度で一時的ですので、そのまま継続可能と思います。もし、症状が重く、つらいようでしたら、早めに受診し医師とよく相談したください。

・皮膚の乾燥、皮膚の不快感、皮がむける、発赤・紅斑、かぶれ、かゆみ

引用 おくすり110番

これらの副作用は、ディフェリンゲルのニキビに対する効果の反作用であるとも言えます。

皮膚が乾燥しやすいのは、ディフェリンゲルがニキビに効果を発揮する角化を抑制する働きやおそらく角質を剥離して毛穴の出口に角質の肥厚を解消する働きの裏返しです。

肌の角質は体内の水分の蒸発を防ぐ働きや、体外部からのウィルスなどの異物が侵入するのを防ぐバリア機能などの大切な働きがありますが、ディフェリンゲルの角化を抑制する働きなどによって角質が正常に形成されないと肌の乾燥をおこしたり、外部からの刺激を受けやすくなって発赤、紅斑、かぶれやかゆみなどをおこしやすく、ニキビが治らない肌になってしまうのです。

毛穴の出口の角質が肥厚をおこしてしまうことがニキビの始まりになりますが、逆に角質が形成されることを阻害するようなことはニキビ菌などの雑菌の増殖を抑制する肌の働きを失わせてしまうことにもつながります。

ディフェリンゲルはニキビそのものには効果のある薬だと考えられますが、かんじんの肌状態を崩してしまうこともある薬だと言えます。

もともと敏感肌でニキビが出来ている人は、ディフェリンを使用し始めたらヒリヒリ感が強すぎて途中で使うのを止めてしまったという人も多いですが、そうでない人でも上記のような皮膚の不快感は2週間ほどで慣れてきて自覚できる不快感が無くなったとしても、ディフェリンゲルの使用を継続すると角化を抑制する働きは継続しますので、使えばニキビが治るからと継続してディフェリンゲルを使用すると、知らないうちにニキビが出来やすく治らない肌になってしまう可能性もあります。

ディフェリンを使わなくてもニキビが出来ない肌をつくることが大切

肌は新陳代謝で毎日少しずつ入れ替わっています。

表皮の基底細胞で生まれた肌細胞が有棘層(ゆうきょくそう)、顆粒層(かりゅうそう)を経て角質層になるまでに約14日間。

角質層になって最終的に垢になって剥がれ落ちて行くまでにさらに14日間、合わせて28日周期で肌はまったく新しい肌に入れ替わっています。

ニキビが出来ている部分の肌も同じで、正常な肌ならば28日周期で入れ替わっていますから、その間にニキビも入れ替わって治ってしまいます。

何ヶ月も何年も同じ場所にニキビが出来ていると言われる人も多いですが、正確に言うと”同じような場所”にニキビが出来ているのです。

一つニキビが出来て、そのニキビが代謝によって入れ替わって行く前にその近くにまた新しいニキビが出来てしまうことを繰り返しているので、何ヶ月も何年も同じ場所にニキビがあるように感じるのです。

ディフェリンゲルには、新しく出来るニキビを抑制する効果や出来たニキビの治り方を早める効果がありますが、これらの効果はディフェリンゲルの薬効によるもので、ディフェリンの使用を止めてしまえばまた新しいニキビが出来始めてしまいます。

当たり前のことですが、ニキビ肌を治すためには新しいニキビが出来てこない状態にしなければなりません。

ディフェリンを使っているうちに自然に新しいニキビが出来なくなってくれればニキビ肌を治すことが出来ますが、大人ニキビの場合にはなかなかそういうわけにはいかず、ディフェリンでやっとニキビが治ったと思ったら違う場所にまた新しいニキビが出来たり、ニキビが出てこなくなってディフェリンの使用を止めたらあっという間に元通りのニキビ肌に戻ってしまうことが多いです。

まちだ美顔は、ニキビが出来やすい肌になっているのは、ニキビが出来やすい体の状態がニキビ肌をつくっているのだと考えます。

体の状態を整えて肌の働きを高めてあげれば、薬などを使わなくてもニキビが出来ない肌状態にすることが出来ます。

 

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