赤みが目立つニキビ肌をすっぴんで外出できる肌にするには
赤みが目立つニキビ肌をすっぴんで外出できる肌にするには
目次
もともとの肌は色白で朝起きたときの肌は白いのに、活動を始めるとだんだん赤くなって行き、夜になると顔が真っ赤に・・・。
赤みやニキビが気になって、コンビニへの買い物など少しの外出でもメイクやマスクで隠さないと外出できない・・・。
朝は目立たなかったのに夜メイクを落したら赤いニキビが増えている・・・。
体にいつも熱がこもっているような感じがして、肌の赤みもだけどニキビも気になる・・・。
ニキビの膨らみは引いたのに赤みだけは引かない・・・。
肌の赤みやニキビをなんとかしたいとお悩みの人は多いようですが、まちだ美顔では東洋医学的な肌の考え方から肌の赤みやニキビが出来やすいのは肌の働きが低下しているためと捉え、肌の働きが低下している原因を見つけて取り除き、肌の働きを高めて赤みやニキビが出ない肌にするためのお手当てをご指導しています。
それでは、なぜ肌の働きが低下するとニキビや赤みが出やすい肌になるのか、また低下している肌の働きを高めるにはどのようにしたら良いのかを考えていきましょう。
肌の働きが低下するとニキビや赤みが出やすい理由
人間の肌は肝臓や腎臓、胃や腸などと同じ臓器です。
肝臓や胃などの臓器の働きが低下すると体に様々な不調が表れるように、肌の働きが低下するとニキビや赤みなどの肌トラブルをおこしやすくなるのです。
肌の働きが低下するとニキビが出来やすい肌に
肌の働きが低下してくると、まず初めに肌の新陳代謝がスムーズにおこなわれにくくなります。
肌は新陳代謝で約28日周期で入れ替わっています。
表皮の基底細胞で生まれた肌は約14日間かけて顆粒層まで持ち上がってきて、その後は角質層になります。
角質層になった後は、角質層の最下部から1日1枚ずつ上に上って行きます。
正常な肌の場合、お顔の角質層は14枚ほど重なりあって形成されていて、角質層の最下部から1日1枚ずつ約14日間かけて角質層の最上部までくると、次の日は15枚目にならずに剥がれ落ちて行きます。
しかし肌の働きの低下で新陳代謝が低下すると毛穴の出口の肌の新陳代謝がスムーズにおこなわれなくなり、14枚では剥がれ落ちずに重なり合って角質層に厚みが出てきます。
毛穴の出口の角質層に厚みが出て毛穴の出口を狭めると、毛穴の目詰まりをおこしてニキビの初期段階である白ニキビが出来やすい肌になります。
肌の働きが低下すると赤みや赤ニキビが出来やすい肌に
次に肌の働きが低下して肌から体内の余分な熱を外に発散しにくくなると赤みやニキビが出来やすい肌になります。
人間の体は36.5℃が平熱とされていますが、その体温は体の中で産生されます。
◆生活活動代謝:
運動をしたり、日常生活で体を動かしたりするときに、発生するエネルギー代謝。
運動の強度や時間などにより変わり、全体の20~30%を占める。◆DIT(食事誘発性熱産生):
食事を摂った際に、咀嚼、消化・吸収などにより発生するエネルギー代謝。
三大栄養素では、タンパク質の消化・吸収が最もエネルギーを必要とし、その放熱率は約20%。
糖質および脂質は各々約5%。代謝全体の10%程度を占める。◆基礎代謝:
心臓を動かしたり、内臓を動かしたり、呼吸をしたり、体温を保ったり、人間が生きているために最低限必要な機能を維持するためのエネルギー代謝。
全体の70%程度を占める。
基礎代謝のおおよその内訳は以下の通り。
・脳:約20%
・心臓:約7%
・肝臓:約27%
・腎臓:約10%
・筋肉:25%~
・その他引用:お・も・て・な・し・あしゆ https://omotenashi-ashiyu.com/atatame/taisha.html
このように人間は体内で体温の元となる熱をつくっていますが、熱をつくってばかりでは体温がどんどん上昇してしまうので熱の逃げる場所もあり、熱をつくったり逃がしたりしながら体温を一定の温度に保っています。
熱の逃げる場所
- 大小便・・・温かい液体の小便や固体の便が体外に出て行くことで熱を逃がしている。
- 呼吸・・・息を手にハァ~っと吐きかけると温かく感じるが、これは呼気によって体内の熱が外に逃げているためである。
- 肌・・・肌からは不感蒸泄(ふかんじょうせつ)という形で熱を抜いている。
このうち、肌の働きが低下して体の中の熱を外に逃がせないことが肌の赤みにつながっている例が一番多いです。
肌からは不感蒸泄(ふかんじょうせつ)と共に熱が逃げている
呼吸から熱を逃がす形と肌から熱を逃がす形はとても似ています。
寒い朝に息を吐くと水蒸気のように白く見えますが、これは呼気には水分がたくさん含まれているためです。
また、手に息を吐きかけると温かく感じるのは、息を吐いた時に体の中の熱が外に逃げているためです。
呼気からは水分をたくさん含んだ気体という形で熱を逃がしているのですが、肌からも似た形で熱と水分が体外に逃げています。
ゴムの手袋をしたりビニールのカッパなどを着てしばらく時間が経つと中が汗でびっしょりになり同時に蒸し暑く感じますが、これは肌から不感蒸泄(ふかんじょうせつ)という形で逃げていくはずの水分や熱がゴムの手袋やカッパなどの中に溜まっているためです。
肌から不感蒸泄(ふかんじょうせつ)で水分が逃げていく時には、呼気と同じように体の中の熱も一緒に逃げているのです。
肌の体温調節の働き
肌には体温調節の働きがあります。
体温(熱)は血液によって体の各部に運ばれていて、血液とは温かいものなのです。
人間の体は、気温が低いときは起毛筋を縮めて皮膚の表面積を小さくし、同時に温かい血液が体表にたくさん流れていると低い気温によって熱をどんどん奪われてしまいますから、気温が低い時には血管が収縮して温かい血液が体の表面にたくさんながれないようにして体表から体温が奪われるのを防ぎます。
寒いときには、体の中に熱を溜め込んで逃がさないようにするのです。
また、暑いときには寒いときとは逆に毛穴が開き肌の表面積を広げ、血管が拡張して温かい血液が体の表面にたくさん流れるようにして体表から体の熱を外に放出しようとします。
それでも足りないときには、汗腺から汗を出し、肌の表面を濡らすことで水分が蒸発するときの気化熱を利用して体を冷やします。
このようにして肌は体温を一定に保つために寒い時には熱を逃がさないよう、また暑い時にはなるべく熱を逃がすような体温調節の働きをしているのですが、体の表面の血流量が少なくなって肌の働きが低下すると体の中の熱のこもりをうまく発散できなくなって赤みや赤ニキビの出来やすい肌になります。
肌の赤みの種類
肌の赤みにはいくつかの種類があります。
ニキビの炎症で赤みが出ているタイプ・・・新陳代謝がスムーズにおこなわれていない肌は白ニキビが出来やすくなりますが、肌の働きの低下によって体温調節の働きも低下してしまうと白ニキビが赤みのある炎症ニキビに発展しやすくなります。また、熱のこもりが強くなるほど大きく腫れたニキビが出来やすくなります。
ニキビ跡の部分に赤みが出ているタイプ・・・ニキビが出来ていた部分はニキビが治った後にも傷跡のような肌状態がしばらく続きます。特に肌の代謝が低下している人は傷跡状態が長い間続き、傷跡状態の肌は体内の熱のこもりが透けるように目立ちやすくなります。例えば外科手術で切開した跡が、普段はまったく目立たないのに運動や入浴、飲酒で血液循環が良くなると赤く筋状に切開した跡が目立つことがありますが、それと同じ状態です。ニキビが治った後の傷跡状の肌状態に熱のこもりが重なるとニキビが出来ていた部分が赤く目立ちやすくなります。
熱のこもりによってニキビの部分以外にも赤みが出ているタイプ・・・熱のこもりが強くなると、ニキビや跡ではない部分の肌も赤みが出やすくなります。このような状態が赤ら顔と呼ばれる状態です。熱のこもりによって出る赤みの場合、起床時の一番体温が低い時間帯には赤みが出ていないことが多く、それとは逆に食後や入浴後、暖房の効いた部屋に長くいるなど、熱がさらに加わると赤みが強く出ることが多いです。
肌の赤みはこのうちのどれか、または複数のものが重なり合って出ていることが多いです。
肌の働きを低下させてしまう生活習慣・体の状態
赤みの目立つニキビ肌を解消するためには肌の働きを高めることが必要です。
なぜ肌の働きが低下してしまうのかというと、その原因で一番多いのが肌の周囲の血液循環量が少なくなっていることです。
人間の体は血液循環の少ない場所はその働きが低下してしまいますので、肌周辺を流れる血液量が少なくなると肌の働きが低下してしまうのです。
体の表面の血流量が低下してしまう原因は生活習慣や体の状態が関わっています。
余分な水分の摂り過ぎ・・・人間の体は約60%ほどが水分だといわれています。人間が生きていくためには水分はどうしても欠かせないものですが、それだけに水分はなるべく多く摂った方が良いと思っている人が多いようです。人間にとって水分は必要ですが、摂れば摂るほど良いという訳ではありません。中には水分の摂り過ぎによる弊害をおこしている人もいます。運動や仕事で汗をよくかくような人はその分多くの水分を摂らなければなりませんが、運動もあまりせず空調の効いた場所で一日を過ごすような人は、汗をよくかく人と同じように水分を摂っていては摂りすぎになってしまうこともあります。自分に必要な量以上の水分を摂ってしまうと体が冷えやすくなり、その影響で肌の働きが低下しやすくなります。
冷たいものの摂り過ぎ・・・氷入りの飲み物、販売機やコンビニで冷やされた飲み物、また最近は冬でも冷たいアイスクリームが大きなストッカーで売られているなど、現代は冷たいものの摂り過ぎになりやすい環境が整っています。冷たいものを摂り過ぎると胃や腸が冷やされて働きが低下してしまいますので、働きを高めるために温めようとして他の部分を流れている血液が冷えている胃や腸に集中しやすくなり、その分体の表面の血流量が低下して肌の働きが低下しやすくなります。
甘いものの摂り過ぎ・・・東洋医学では、甘いものを摂り過ぎると熱のこもりが強くなると考えられています。赤みが気になる人はなるべく甘いものは控えるようにした方が良いです。甘いものが欲しくて我慢できないという人は胃の働きが低下している場合もあるのですが、そのような場合には胃の働きを高めて甘いものが異常に欲しくならない状態にすることも必要です。
水滞(すいたい)による影響・・・東洋医学的な考え方の体の状態水滞(すいたい)は、体の中に余分な水分を抱え込みやすい状態のことで、その影響で肌の働きが低下しやすくなります。余分な水分を摂り過ぎてると水滞の状態になりやすいのですが、それほど水分を摂っていないのに水滞の状態になってしまう人もいます。そのような人は体の水分代謝能力の低い人ですから、水分代謝の良い体の状態にすることが必要です。
お血(おけつ)による影響・・・東洋医学的な考え方のお血(おけつ)は、血液循環がスムーズにおこなわれていない状態のことです。血液は肌の働きを維持するために大切な栄養や酸素、ホルモンなどの物質を運んでいますが、血液循環がスムーズにおこなわれないことでそれらの物質が肌に供給されにくくなり、その影響で肌の働きが低下しやすくなりますし、血液循環が活発におこなわれないことで熱のこもりが強くなることにもつながりますから、お血(おけつ)の状態を整えることが必要です。
自分でも出来る熱のこもり目安判別方法
目が充血しやすくなる
熱のこもりが強いと目が充血しやすくなります。コンタクトレンズや勉強や仕事などで目を使いすぎていないのに目が充血しやすい人は、熱のこもりが強くなっている可能性があります。
舌の色が赤くなる
熱のこもりが強いと舌にも赤みが出やすくなります。これは簡便な熱のこもりのチェック方法ですが、自分で簡単に熱のこもりのおよその有無を診断できます。
肌の働きを高めれば赤みの目立つニキビ肌を解消できます
熱のこもりが強かったために大きく膨れた赤ニキビや赤みが出ていた肌を熱のこもりにくい状態に整えた結果、ニキビ、赤みが引いて行った解消例をご覧ください。
この段階では肌の働きの低下によって熱のこもりが強いために膨れたニキビが出来ているだけではなく、ニキビ以外の肌の赤みも出ています。
この段階では熱のこもりが少なくなっていて、膨れたニキビはだいぶ数が減っています。しかし、まだ熱のこもりがあるためにニキビが治った部分の赤みが目だっています。
この段階では熱のこもりがだいぶ抜けているので、膨れたニキビもだいぶ少なくなり、肌の赤みも少なくなって、周りの人から「色白になったね」と言われると喜んでいました。
まとめ
- 赤みが気になったりニキビが出来やすい肌は、肌の働きが低下して代謝の低下や熱のこもりが原因になっていることが多い。
- 肌の働きを高めるためには、肌のある体の表面の血液循環を活発にすることが必要。
- 水分や冷たいものの摂り過ぎで体を冷やしてしまうと体の表面が活発に流れにくくなるので、なるべく控えるようにした方が良い。
以上のような点に気をつけても赤みやニキビが改善して来ないようならば、体の状態を整える必要がありそうです。
赤みやニキビが出やすい肌の原因になる水滞(すいたい)やお血(おけつ)は、体の状態を整えることで解消することが出来ます。
なかなか引かない赤みやニキビでお悩みの方は、ぜひまちだ美顔にご相談ください。